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伝票の電子化が進んでいる昨今ですが、紙の伝票のシェア率もいまだに高いのが現状です。

そこで悩ましくなるのが、
店売りされている市販品の伝票を使うか、質の良い印刷会社に発注して伝票を用意するかという選択です。

これに関しては明確にどちらが適しているのかという答えが存在します。

この記事では、市販品と発注品の伝票のどちらが良いのか、それぞれのメリット・デメリットを比較しながら解説していきます。

 

伝票は市販品or印刷会社発注?どちらがベストか徹底比較解説

1.結論:必要な予算と数量によって選択する

結論は必要な予算と数量によって選択するの画像

結論としては、伝票に求める質と数量を予算込みで考えて選択すると良いでしょう。

おおざっぱに言うなら、伝票の重要性が低ければ市販品、高ければ印刷会社に発注となります。

また、最初は市販品の伝票を使い、需要が高くなってきたら発注を考えるという形でも良いかもしれません。

値段入手方法汎用性ブランド力
市販品少数なら安い店頭で購入普通有り無し
発注品多数なら安い印刷会社に発注良い発注内容による非常に高い
大まかな比較表

 

2.伝票を市販品で買う方が良い場合

市販品伝票のメリットデメリットを図解した画像

■市販品伝票のメリット

伝票を市販品にするメリットは大きく3つあります。

  • 1)手軽に入手できる
    一般的によく使われる伝票は、文具店や事務用品店、オンラインショップなどで様々な種類が販売されています。
    普段目にする伝票は市販品が多かったりします。
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  • 2)汎用的に使える
    市販品の伝票は多くの用途に対応できるよう、必要な情報が多く記載されています。
    そのため、伝票の種類を間違えなければ、様々な状況で使えます。
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  • 3)安く購入できる
    市販品の伝票は大量に安価に購入できます。
    よく見るタイプの伝票(例:KOKUYOの振替伝票では100枚数百円のものが多いです。

 

■市販品伝票のデメリット

伝票を市販品にする場合、メリットに対応するデメリットも3つあります。

  • 1)目的の伝票が見つかるかわからない
    一言に伝票と言っても様々な種類があります。
    例として「入金伝票」「出金伝票」「振替伝票」「仕入伝票」「売上伝票」などです。
    「入金伝票が欲しいのに出金伝票しか売っていなかった…」のようなパターンもあり得るわけです。
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  • 2)オリジナリティがなくなる
    市販品の伝票は汎用性がある反面、ブランド面では対応できません。
    「自社の名前やロゴを入れたい…」「他店の伝票と差別化したい…」などの問題が出てきます。
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  • 3)大量に必要な場合、コストがかかる
    業種によっては百枚単位ではなく数千枚単位で必要な場合があります。
    種類も必要な場合、店頭では在庫がないパターンもあり得ます。

 

■市販品の伝票の方が適しているケース

メリット・デメリットを鑑み、市販品の伝票が適しているケースの例を挙げます。

  •  起業したばかりの個人事業主や小規模な企業
    安価に伝票を用意できるため、出費を抑えることができます。
    また、手軽に入手できることから、とりあえず伝票を用意できるのも大きな利点です。
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  • ・伝票の使用頻度が低い部署や業務
    大量に印刷するほどの需要がない場合にも市販品が適しています。
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  • ・取引先とのやり取りが限定的で、汎用的なフォーマットで十分な場合
    「業種から振替伝票のみで済む」のような数種類の伝票を使う必要がない場合も市販品が適しています。
    数量が必要になったとしても1種類のみなら在庫不足ということも少ないと予想されます。

総じて、コストを抑えたい場合や伝票に多くのリソースが必要ない場合には、市販品の方が適していると言えます。

 

3.伝票を印刷会社に発注した方が良い場合

印刷会社発注のメリットデメリットを図解した画像

■印刷会社に発注するメリット

伝票を業者に発注するメリットは3つあります。

  • 1)ブランド力を発揮できる
    一番強いメリットとなります。
    会社名やロゴを伝票に入れることで、伝票そのものにブランド力を出すことができます。
    また、伝票一つにも、しっかりと拘っていることから信頼感も与えることができます。
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  • 2)業務効率の向上
    必要な項目が最初から印刷されています。
    そのため、手書きによるナンバリングや会社名を社版する必要がありません。
    特殊加工によるミシン目や穴あけ加工を行っている印刷会社も数多く存在します。
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  • 3)用途に合った伝票の発注が可能
    伝票自体にも種類がありますが、紙自体にも種類があります。
    単式、二枚複写、三枚複写といった複写の指定や紙の色、文字の色、紙質など、選択できる項目は多岐にわたります。
    用途に合った伝票を印刷会社と相談しながら大量に用意できるのは、市販品にはない大きなメリットです。

 

■印刷会社に発注するデメリット

印刷会社に伝票を発注すると質がいいものができる反面、コスト面にデメリットが発生します。

  • 1)少数発注の場合、価格が高くなりやすい
    伝票の種類や加工により印刷費用がどうしてもかかってしまいます。
    数を少なく発注した場合、市販品よりかなり高くなってしまいます。

    半面、大量に発注する場合は市販品より安く制作できることも多かったりします。
    出品会社や発注内容によって前後するので、印刷会社とよく相談しながら発注しましょう。
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  • 2)納品に時間がかかる
    印刷会社に注文→校正→制作→発送の手順があるので、どうしても時間はかかってしまいます。

    日数も状況によって変わるので、
    どうしても急ぎで必要な場合は、印刷会社に発注をしつつ、市販品も用意しましょう。

 

■印刷会社に発注した方が適しているケース

メリット・デメリットを鑑み、市販品の伝票が適しているケースの例を挙げていきます。

  • ブランド力が必要な企業
    飲食店や美容室など、会社名を記載することでブランドイメージを高められます。
    特に、顧客や取引先が多くなる企業では重要です。
     
  • ・伝票を使う機会が多い場合
    とにかく大量に伝票を使う場合は、印刷会社で発注したほうが圧倒的に安上がりになります。
     
  • ・市販品では伝票の内容が不足している場合
    「記入欄の行数が足りない…」「特殊な記入項目が必要…」など、市販品では不足しがちなケースが多いです。
    印刷会社での発注では、記載する項目や行数なども変更できるのため、オリジナルの伝票になります。 

総じて、伝票を使う機会が多い業種では、印刷会社への発注が適していると言えます。

 

 

4.まとめ

冒頭で述べたように、市販品と発注品の選択基準は

■伝票を重要視しないなら市販品
■伝票を活用する機会が多いなら印刷会社に発注

となります。

これからもデジタルの伝票を導入する企業は増えていくことが見込まれます。

しかし、紙の伝票を使う機会がなくなるというわけではありません。

目的に合わせた伝票選びをしていきましょう。