中綴じ冊子と無線綴じ冊子のメリット比較

どちらにするか選択を迷っている方のために
会社で或いは個人的に、初めて本を作りたいと計画している人のために、無線綴じと中綴じ冊子のどちらを選択したらよいか、印刷会社の立場からヒントになる情報をお届けします。
まず本を作る目的で選び方も変わりますが、フリーペーパーや社内報など定期的な情報伝達や商品の説明書なのか、小説や自分史、テキスト、問題集等のしっかりした形式の本か、どちらの用途に近い本を作ろうとしているかで、予算の範囲も含めて製本形式を選択するとよいと思います。

100ページを超えると無線綴じ冊子になる
また計画をしている本のページが60頁以上になると中綴じに対応できる印刷会社が少なくなり、100ページを超えると必然的に無線綴じ冊子になります。
特殊な製本機を除いて、最も多く普及している中綴じ製本機にページ数の制限があるためです。紙の厚さにより多少制限が異なります。
下記に無線綴じ冊子と、中綴じ冊子の特徴を纏めましたので、計画している本がどちらの製本に適しているか、判断材料にして頂ければ幸いです。
| 項目 | 無線綴じ冊子 | 中綴じ冊子 |
|---|---|---|
| ① 製本方法の違い | 本文の背にミーディング(切込み)を入れて、表紙と本文をボンドで圧着する製本方法です。 | 表紙と中身を重ねて、中心をホッチキスで留めるタイプです。 |
| ② 印刷料金はどちらが安いか | 一般的には無線綴じ冊子が高い。 (印刷会社の戦略的な料金設定を除く) | 比較的に中綴じ冊子が安い。 |
| ③ 頁の制限はあるか | 8頁から60頁前後まで | 10頁前後から1000頁前後まで可能。 |
| ④ 耐久性・保管性比較 | 樹脂のホットメルトボンドで、200度近い高温で製本しているので、耐久性・保管性は高い。 | 針綴じのみなので短期使用の本が多い、耐久性・保管性は低い。 |
| ⑤ 納期はどちらが早いか | 作業工程が比較的時間がかかる。 | 丁合・針綴じ・断裁とワンパスで作業するので早い。 |
| ⑥ 背文字の有無 | 表紙巻き機の精度にもよりますが、50~60頁以上になると背文字も入るので本棚での管理も容易です。 | 背文字は入らない。 |
| ⑦ 本の主な用途の違い | 文庫本、漫画単行本、記念誌、厚みのある同人誌など | パンフレット、フリーペーパー、薄い週刊誌、説明書など。 |
| ⑧ 見た目の高級感はどちら(印象) | 「市販の本」のような高級感が出ます。 | 持ち運びやすくて、カジュアルな印象 |
| ⑨ 本の開きやすさはどちら | 根元(ノド)付近の文字や絵が見えにくくなります。中綴じよりも開きにくい。 | 根元までしっかり開いて写真やイラストが綺麗に見えます。 |
| ⑩ ページの単位 | 2ページ単位で増減ができるので、文章や項目の整理がしやすい。 | 4ページ単位なので、ページの増減を計画的にする。文章量で調節できない場合は、メモ欄のページを付けたりします。 |
| ⑪ 表紙カバー | 表紙にカバーを付けられるので高級感の演出と表紙の保護・PRが可能です。 | カバーはつけません。 |