領収書の正確な「但し書き」の書き方について 

領収書の画像

 領収書の但し書きは、何に対する支払いであるかを具体
的に示す重要な項目です。税務上も、経費として計上す
る際に必要となる情報なので、正確に記載することが求
められます。



1. 具体的な商品・サービス名を記載する

 最も一般的で推奨される方法です。購入した商品や提供されたサービスの内容を明確にするために、具体的に記載します。

但し書きの画像

   (例)
  〇 「書籍代として」
  〇 「文房具代として」
  〇 「飲食代として」
  〇 「交通費として」
  〇 「研修費として」
  〇 「消耗品代として」

2. 摘要や用途を補足する

   具体的な商品・サービス名だけではわかりにくい場合や、複数の項目が含まれる場合に、その摘要や用途を補足します。

  (例)
  〇 「〇〇(プロジェクト名)に関する打ち合わせ費用として」
  〇 「〇月度光熱水費として」
  〇 「〇〇セミナー受講料として」

3.一括表示を用いる ( 避けるべき場合も )

 複数の品目をまとめて購入した場合など、すべてを個別に記載するのが難しい場合に、「お品代として」や「諸費用として」といった一括表示を用いることがあります。しかし、この方法は税務調査などで内容が不明瞭と判断される可能性があり、あまり推奨されません。できる限り具体的な記載を心がけるべきです。

(避けるべき例)

〇 「お品代として」

〇 「諸費用として」

〇 「飲食代(内訳省略)として」

4. 特定の事業活動に関連する費目

 特定の事業活動に特化した費用の場合、その活動内容を示すこともあります。

   (例)

  •   〇 「会議費として」
  •   〇 「接待交際費として」
  •   〇 「旅費交通費として」

〇 具体的に書く

 何のために支払われた費用なのか、第三者が見てもわかるように具体的に記載することが重要です。

正確に書く

 実際の取引内容と異なる記載は避けてください。

簡潔に書く

 長文にする必要はありませんが、必要な情報は漏らさないようにします。

〇 手書きの場合は明確に

 略語や判読しにくい文字は避けて、はっきりと記載します。

 領収書の但し書きは、経費精算や税務申告において非常に重要な役割を果たします。不明な点があれば、税理士や管轄の税務署に確認することをおすすめします。以上、正確な「但し書き」の役割を理解したうえで、領収書を利用するのも大切なポイントです。ぜひ活用してください。