領収書の主なサイズ ( A6、B6、お札サイズ、小切手サイズ )

文房具店等でよく見る領収書のサイズは、A6(105㎜×148㎜)、お札サイズ(75×170mm前後)、小切手サイズ(85×190mm前後)、B6(128mm × 182mm)等が最も多く、印刷会社で受ける注文も同じような傾向です。小切手サイズは85×182(170)㎜前後で、文具メーカーや印刷会社などによって84×175mmなどまちまちな寸法になっています。

領収書を印刷する印刷用紙は、A6判は、A3判(A判4切312mm × 420mm)又はA2判(A判2切420mm×625mm)で印刷して、お札サイズ、小切手サイズ、B6はB4判(四六判8切272mm × 393mm)又はB3判(四六判4切393mm ×545mm)で印刷します。注文量が多い場合は、大きい判(版)で印刷します。印刷用紙が、商品サイズよりも一回り大きいのは、印刷や製本作業をするのに余白が必要だからです。

判と版の違い・・・一口に言うと判は紙のサイズ、版は印刷版のサイズです。判と版のサイズはほぼ同じです。
四六判は、B判よりも少し大きく、製本が伴う、又は塗り足しのある印刷物で使用するサイズです。

日本の所得税法、法人税法、消費税法などの法律には、
領収書のサイズに関する明確な規定はありません。そ
のため、官公庁から民間企業に至るまで、自社や業界
の運用に合わせたサイズの領収書を発行しているのが
現状です。

ちなみに、領収書はサイズに関係なく「日付・金額・
宛名・但し書き・発行者 情報」が明確に記載されてい
れば、現金授受の証書として効力を発揮します。


領収書のサイズは、用途や業種、保存・管理の方法に
応じて最適なサイズが異なります。下記の表に業種ご
との領収書の用途やサイズをまとめてみました。




業種・業界印刷形態紙質とサイズ利便性
〇小売店・飲食店など(レジ発行)
・単式領収書
・感熱紙(58mm、80mm巾)・レジプリンタで自動発行
・紫外線で印字が劣化しやすい弱点
〇業務用(法人・個人)・単式領収書
・複写式領収書
・印刷会社及びプリンター出力
・A4、A5、A6、B6、B7
・お札サイズ(170×75mm前後)
・お札サイズ(170×75mm前後)
・ブランディングや取引の体裁を意識して、印刷している。
・財布に収まりやすいサイズなどで印刷している。
・証書として税務向けの印刷
〇個人消費・精算(交通費など)・単式領収書A6、150×70mm・精算書に貼付しやすい
〇イベント・個人販売単式領収書が多い・A6、B7・半券領収書など

上記のように業界や業種により領収書の印刷形式やサイズ、紙質もまちまちで、領収書の利用目的も異なっています。また取引形態によって、必要とされる情報や発行方法が異なるため、サイズも異なっているのが実情です。

〇 小売店や商店などのレシート(領収書)は、証書としての領収書ではなく、購入した商品の確認・証明などの役割の領収書になっている。(小売店・飲食店など)

〇 小売店や商店でも正式な領収書が欲しい人のために、印刷した証書としての領収書を備えている店も多い。(小売店・飲食店など)

〇 高額な現金の授受が多い業界ほど、取引の内容や体裁を意識して、領収書のサイズや形式を重視している。

〇 ネット販売やECサイトなどでは、PDFやメール送付による電子領収書も増えており、サイズはまちまちで「見た目よりデータの正確性」重視になっている。

〇 領収書も自社の会計管理に適した形式で、単式領収書、複写式領収書などを印刷している。