チケットのクオリティUP!ナンバリングの重要性

皆さんが何気なく見ているチケットのナンバリング。
一見ただの数字の羅列に見えるナンバリングですが、 実は様々な種類があるのをご存じでしょうか?
この記事ではナンバリングの種類と、それぞれどういう目的で使われているのかを紹介し、より高い完成度のチケットを作成するための基礎知識を紹介していきます。
1)5種類のナンバリング方法
ナンバリングは大きく分けて5つの種類があります。
それぞれの用途や目的に合わせたナンバリングを付けるようにしましょう。
ナンバリングの名前 | 特徴 | 用途 |
---|---|---|
連番(シーケンシャルナンバリング) | 連続した番号 | 整理番号 販売管理 抽選券 等 |
乱数(ランダムナンバリング) | 不規則な番号 | セキュリティ強化 キャンペーンコード |
親子連番(親子ナンバー、複数個所ナンバリング) | 複数個所への印刷 | 半券管理 抽選 |
アルファベット・記号混合ナンバリング | 数字、文字、記号、アルファベットの混合番号 | 座席番号 商品コード |
バーコード・QRコードナンバリング | 機械読み取り専用の番号 | 入場管理 データ連携 偽造防止 Web連携 |
2)連番(シーケンシャルナンバリング)

最も一般的なナンバリング方法。
連番ナンバリングは、対応している印刷機も多いため、最も安価な加工費になります。
- 〇 特徴:
- 連続した番号を順に振っていく形式です。
- ・例: 000001, 000002, 000003…
- ・例: No.001, No.002, No.003…
- 〇 用途:
- ・入場整理番号: イベント会場への入場順を管理する。
- ・販売管理: 販売枚数や残数を正確に把握する。
- ・抽選券: 抽選会で使用する。
- 〇 詳細:
- ・桁数: 通常は3桁~7桁程度が一般的です。枚数に合わせて調整します。
- ・ゼロ埋め: 指定した桁数に満たない場合に、頭に「0」を付けて桁数を揃える方法です(例: 1桁目を「001」、10桁目を「010」と表記)。
- 〇 主な対象商品:
金券、商品券、チケット、伝票、領収書、その他
3)乱数(ランダムナンバリング)

規則性のないランダムな番号を振る方法。
- 〇 特徴: 番号に規則性がなく、予測が非常に困難です。
- ・例: 4852, 9107, 2364…
- 〇 用途:
- ・セキュリティ強化: 偽造防止、不正使用防止に特に有効です。
- ・キャンペーンコード: 一回限りの利用が前提となるキャンペーンコードなどに利用されます
- 〇 詳細:
- ・通常、依頼する側がCSVファイルなどで乱数データを用意し、印刷会社に提供します。
- 〇 主な対象商品:
- 金券、商品券、チケット、入場券、その他
4)親子連番(親子ナンバー、複数箇所ナンバリング)

1枚のチケット内に同じ番号を複数箇所に印刷する方法。
親子ナンバーとも言います。
チケットや伝票などにも利用されます。
- 〇特徴:
チケット本体と、もぎり用の半券に同じ番号を載せます。
例)本体「0001」-半券「0001」 - 〇用途:
半券管理:入場時にもぎって半券を回収し、来場者データや再入場管理に利用します。
抽選:半券を抽選箱に入れ、本体で抽選結果を確認する。 - 〇詳細:
印刷会社によっては、追加料金での対応になります。 - 〇主な対象商品:
商品券、チケット、入場券、特殊伝票、その他
5)アルファベット・記号混合ナンバリング

数字だけでなく、文字やアルファベットや記号を組み合わせた番号です。
- 〇特徴:
より複雑なシリアルコードを作成できます。
例) A-001, A-002, B-001…
例)XY7Z-1234, XY7Z-1235… - 〇用途:
・座席番号:「A列-001番」のように、座席管理に利用します。
・特定の商品コード:製品の製品個体番号など、より複雑な管理が必要な場合に利用されます。 - 〇詳細:
多くの場合、印刷会社に番号リスト(CSVなど)を提供して提供します - 〇主な対象商品:
金券、商品券、チケット、入場券、その他
6)バーコード・QRコードナンバリング

機械で読み取り可能なコードを付加する方法です。
固定QRコード、固定バーコードはナンバリングには該当しません。
可変のQR、バーコードが対象です。
- 〇特徴:
個別のバーコード(JANコード、CODE39、NW7など)やQRコードを各チケットに印刷します。 - 〇用途:
・高速入場管理:バーコードリーダーやQRコードリーダーで読み込むことで、大量の入場者を迅速に処理できます。
・データ連携:読み取りデータをシステムに連携させ、来場者情報や販売情報をリアルタイムで管理できます。
・偽造防止:バーコードやQRコードの内容を暗号化したり、データベースとの連携で偽造が困難になります。
・Web連携:QRコードに特定のURLを埋め込み、来場者にアンケートや追加情報を提供するなど、デジタルコンテンツとの連携が可能です。 - 〇詳細:
リーダーの種類やシステムの要件に合わせて、適切なバーコード/QRコードの種類を選択する必要性があります。 - 〇主な対象商品:
金券、商品券、チケット、プレミアム商品券、地域復興券、その他
まとめ
以上、ナンバリングについてまとめていきました。
ナンバリングをつけたチケット等を印刷するとなると、どうしても価格は高くなります。
しかし、その分クオリティを確実に上げることができるため、質の高いチケット等を作成する予定がある方はぜひ参考にしてみてください。
▶関連記事
チケットのクオリティUP!印刷会社が見る質の高いチケットとは?https://www.printfesta.com/column/quality/